Thunderbird を使用してメールの宛先を入力するのは難しい作業ではありません。他のメールアプリケーションと違い、宛先はいくつかの方法で入力できます。Microsoft 製品から移行した方が気づくもっとも明らかな違いは、Thunderbird のアドレス入力ボックスには 1 行に 1 件ずつしか入力できず、複数の宛先を入力する場合はアドレス入力ボックスが複数行になることです。これは、受取人側のメールアドレスの表示には影響しません。このレイアウトは、Thunderbird の初期のデザイン決定プロセスにおいて選択された結果です。
アドレス入力欄
宛先: このメールの最初の受取人です。
Cc: (Carbon Copy) このメールの 2 番目の受取人です。メールの受取人は、「宛先:」と「Cc:」の欄に書かれたメールアドレスを知ることができます。
Bcc: (Blind Carbon Copy) この欄に書かれたアドレスにもメールが送信されますが、メールの受取人は、この「Bcc:」欄に書かれたメールアドレスを知ることはできません。つまり、「Bcc:」に書かれた受取人はメールを受け取りますが、「宛先:」と「Cc:」に書かれた受取人は、「Bcc:」に書かれた受取人を知ることはできません。
「宛先:」欄にメールアドレスのエントリーが無く「Bcc:」にのみメールアドレスが書かれている場合、そのメールはすべての「Bcc:」に書かれたアドレスに送信され、受取人側に表示される受取人のアドレスが「undisclosed recipients」、または受信するメールアプリケーションによる類似の語句になります。
Google ユーザー向けの特記事項
Google の IMAP メールアカウントでは、送信フォルダから Bcc リスト内の名前が削除されます。これはつまり、差出人側 (あなたのことです) には、Bcc に書かれたのが誰のアドレスかが記録に残らないことを意味します。Bcc に書かれたメールアドレスが誰かという記録が必要な場合は、メールを送信する前に、どこかに書き残しておいてください。これは、Gmail のみの特徴です。
アドレス帳からエントリーを選択する
Thunderbird のアドレス帳には、連絡先を右クリックして
するオプションがあります。
これは、メールを 1 通だけ送信したいときにはすぐに使えますが、複数の宛先にメールを送信したいときには役に立ちません。そこで、オペレーティングシステムでサポートされているあまり使われないキーの組み合わせで、リストから複数のエントリーを選択し、アドレス帳の 1 個のアドレスのように扱うことができます。
CtrlCommand キーを押しながらマウスで一つずつクリックして、複数のエントリーを選択してください。リスト内ですでに選択されているエントリーをクリックすると、そのエントリーの選択を解除できます。
エントリーの選択は Shift キーでも行えます。Shift キーを押しながらマウスでクリックすると、1 回目とそれ以降のクリックの間の連続したエントリーがすべて選択されます。
Shift キーと CtrlCommand キーを組み合わせて一度に選択することも可能です。適切なところで押し続けるキーを変えて、効率的にリストから選択しましょう。
連絡先ペインからエントリーを選択する
ウィンドウウインドウ が開きます。メッセージ作成ウィンドウウインドウ の特徴の一つは、アドレス帳内のエントリーをすべて見られる連絡先サイドバーペインが含まれていることです。このペインは F9 キー、またはメッセージ作成ウィンドウウインドウ の メニューから を選択して、表示と非表示を切り替えられます。
、 、 などをクリックすると、Thunderbird のメッセージ作成
このペインからエントリーを選択するには、ダブルクリックするか、エントリーを選択してペイン下部のいずれかのボタンをクリックします。
あるいは、マウスや Ctrl と Shift キーで選択したエントリーを右クリックし、コンテキストメニューから適切な入力先を選択してください。
アドレス追加のオプションを選択すると、ウィンドウウインドウ 上部の受取人のリストに一人一行ずつ、メールアドレスが追加されます。
1 件または複数の連絡先をサイドバーからアドレス入力ボックスへドラッグ&ドロップすることもできます。ここで説明した他の方法と異なり、この方法では複数の連絡先が 1 行にすべて挿入されます。アドレス入力ボックスで Enter キーを押すと、1 行 1 件に分割されます。
エントリーを手動で入力する
メールアドレスをウィンドウウインドウ 上部の関連するアドレス欄に直接入力すると、最初の数文字を入力するだけで、Thunderbird がアドレス帳から自動的にメールアドレスを補完します。補完されたアドレスは、Enter キーを押すと入力されます。