Thunderbird の更新により Lightning (カレンダー機能) が動作しなくなった場合は、その問題とおすすめの対処法をこの記事から見つけてください。(Seamonkey ユーザーもこの記事の手順で対処できるでしょう。ただし、詳細が異なる部分もあります。)
Redhat や Fedora など一部の Linux ディストリビューションは、Thunderbid に Lightning をバンドルしたパッケージで配布しているため、そのユーザーは以下の手順で利用できます。しかし、Lightning をディストリビューションのパッケージマネージャーからインストールした他のディストリビューションの Linux ユーザーは、 Linux パッケージを使用した場合の手順 に従う必要があるでしょう。
この問題の背景: バージョン 38 以降、Lightning カレンダー拡張機能が Thunderbird にバンドルされています。これは、Lightning 拡張機能が Thunderbird に同梱されており、拡張機能をダウンロードする必要がないことを意味します。Thunderbird 38 より前のバージョンでは、拡張機能を カレンダーのバージョン別のリスト のページからダウンロードしてください。
目次
- 1 Thunderbird の更新後、Lightning が消えた (リリースまたはベータ版)
- 2 Linux で Thunderbird の更新後、Lightning が消えた (リリースまたはベータ版)
- 3 Thunderbird の更新後、オプトアウトしていた Lightning が再び出現した (リリースまたはベータ版)
- 4 Thunderbird の更新後、カレンダー表示が日曜始まりに設定される
- 5 以前のバージョンの Thunderbird ユーザープロファイルを新しいバージョンの Thunderbird で使用すると Lightning が更新されない
- 6 Thunderbird Daily (開発版) で Lightning が更新されないため、最新の修正箇所が見られない (Daily チャンネルのみ)
Thunderbird の更新後、Lightning が消えた (リリースまたはベータ版)
これは、アドオンの更新が途中で止まってしまった場合に起きます。カレンダーのデータについては心配いりません。以下の手順で Lightning を復元すれば、再び利用できるようになります:
- Thunderbird オプション設定環境設定設定 を開き、 セクションの タブをクリックし、 ボタンをクリックします。
- 検索ボックスに extensions.installedDistroAddon.{e2fda1a4-762b-4020-b5ad-a41df1933103} を入力します。
- 設定一覧に extensions.installedDistroAddon... が表示されたら、それを右クリックし、コンテキストメニューから を選択します。設定が太字ではなくなり、値が空になります。
- エディター{T:Window}と Thunderbird のオプションを閉じてください。Thunderbird のアドオンマネージャーを開き、インストールされた拡張機能の一覧に切り替えます。
- Lightning が一覧に表示されていたら、その項目の右側の ボタンをクリックします。
- Thunderbird を再起動します。
Thunderbird の再起動後、Lightning が元通りになり、カレンダーデータにアクセスできるでしょう。
Linux で Thunderbird の更新後、Lightning が消えた (リリースまたはベータ版)
Thunderbird の公式ウェブサイトで配布されているパッケージを使用している場合は、このセクションは適用されません。上記のセクションをお読みください。
例えば Ubuntu などの Linux ディストリビューションは Thunderbird に Lightning がバンドルされていません。そのため、Lightning をディストリビューションのパッケージまたは addons.thunderbird.net (ATN) サイトからインストールしたでしょう。
ディストリビューションのパッケージからインストールした場合は、適切な互換性のあるパッケージに更新してください。ATN サイトからインストールした場合、新しいバージョンの Thunderbird と互換性のある Lightning が ATN サイトで利用可能になる前に、Linux ディストリビューションが Thunderbird を更新した可能性があります。この場合は Lightning の互換性が無くなり、カレンダー機能が使用不能になってしまいます。
この問題の影響を受けている場合、ご利用のディストリビューションで更新可能であれば、互換性のある Lightning パッケージ (または Provider for Google パッケージ) に切り替えてください。
Ubuntu:
- Thunderbird のアドオンマネージャーを開きます。
- Lightning 拡張機能を一旦削除してください。
- 次のコマンドで xul-ext-lightning パッケージをインストールします: sudo apt install xul-ext-lightning
- Thunderbird を再起動してください。カレンダーが利用可能になります。
上記の手順で解決できない場合は、ご使用のディストリビューションのドキュメント読んで適切なパッケージ名を見つけ、ステップ 3 で必要なコマンドを実行してください。
注意: 現在、一部のディストリビューションは英語版のパッケージしか提供していません。ローカライズされたパッケージを取得する方法は、ご使用のディストリビューションの提供元に問い合わせてください。
Thunderbird の更新後、オプトアウトしていた Lightning が再び出現した (リリースまたはベータ版)
Thunderbird の更新後に Lightning が再び表示され、使用したくない場合は:
- Thunderbird のアドオンマネージャーを開き、インストールされた拡張機能の一覧に切り替えます。
- Lightning が一覧に表示されていたら、その項目の右側の ボタンをクリックします。
- Thunderbird を再起動します。
これにより、Thunderbird の更新後に Lighitning が有効になることを防ぎます。今後、気が変わってカレンダー機能を使用したくなった場合は、最初のセクションの Lightning を復元する手順に従ってください (手順 4 と 5 は省きます)。
Thunderbird の更新後、カレンダー表示が日曜始まりに設定される
これは、バンドルバージョンから ATN (以前の AMO) アドオンのバージョンへの、配布元が異なるクロスアップデートに関連していました。この問題は、Thunderbird 60.2.1 以降で解決しています。以前のバージョンを使用してこの問題に遭遇した場合は、必要に応じて週の始まりの曜日を設定してください:
- Thunderbird オプション設定環境設定設定 を開き、 セクションの タブに切り替えます。
- のドロップダウンメニューから曜日を選択してください。
以前のバージョンの Thunderbird ユーザープロファイルを新しいバージョンの Thunderbird で使用すると Lightning が更新されない
自動更新を待たずに新しい Thunderbird のバージョンをダウンロードした場合や、例えばベータ版で何かテストしたり、すべて最初からセットアップしたくない場合は、以前使用していたユーザープロファイルを使用できます。以前のプロファイルを使用する場合、新しいバージョンの Thunderbird の起動時に Lightning のバージョンも更新されます。更新されない場合、リセットすることで解決の助けになります。これはカレンダーデータには影響しません。
- 選択したユーザープロファイルで Thunderbird を起動してください。
- 次に、Thunderbird オプション設定環境設定設定 を開き、 セクションの タブをクリックし、 ボタンをクリックします。
- 検索ボックスに extensions.installedDistroAddon.{e2fda1a4-762b-4020-b5ad-a41df1933103} をコピーまたは、入力します。
- 設定一覧に extensions.installedDistroAddon... が表示されたら、それを右クリックし、コンテキストメニューから を選択します。設定が太字ではなくなり、値が空になります。
- Thunderbird を再起動してください。
注意: 例えば、ベータ版でのテストを行っており、リセットして今後もその プロファイル のコピ―を以前のバージョンの Thunderbird でも使用し続けたい場合は、その Thunderbird のバージョンで同じ手順を行うことになります。ダウングレードすると常にこの問題が起こります。そのため、ベータテストは、個別のユーザープロファイル (コピー) を使用 することをお勧めします。
Thunderbird Daily (開発版) で Lightning が更新されないため、最新の修正箇所が見られない (Daily チャンネルのみ)
Thunderbird Daily を使用している場合は、Lightning をアドオンマネージャーからインストールしないでください。
アドオンの最適なバージョンは、nightly 更新チャンネルで自動的に配布されています。アドオンマネージャーを使用してインストールすると、バンドルされた最適なバージョンが使用不能になる原因となります。
この問題の影響を受けている場合は、以下の手順で確認して修正してください:
- Thunderbird のアドオンマネージャーを開きます。
- のリスト表示に切り替えます。
- リストに Lightning が表示されており オプションがある場合、上書きインストールされています。(他のアドオンについて、これは期待される動作であり、特に必要な操作はありません。削除ボタンをクリックすると完全に削除されてしまいます。)
これを訂正するには:
- 表示されている場合、Lightning の ボタンをクリックします。
- Thunderbird を再起動してください。
これで、Thunderbird Daily が更新されるごとに最新バージョンの Lightning が使用可能になります。